現在、首都高速道路株式会社をはじめ、国土交通省や高速道路会社では、ETC2.0 対応車載器を搭載した車両から、各車両の走行位置や時刻などを含む ETC2.0 プローブ情報を収集している。これらの情報は、道路利用実態を明らかにするビッグデータとしての活用が期待されている。また、首都高速道路株式会社では、利用者が気軽に立ち寄れる都市型パーキングエリアの展開を図っており、定常的に各パーキングエリアの利用状況をモニタリングする手段として ETC2.0 プローブ情報の活用を検討してきた。 本稿では、首都高速道路の川口パーキングエリアをケーススタディとして、ETC2.0 プローブ情報を用いて当該パーキングエリアに立ち寄った車両の滞在時間などを試行的に分析した結果とともに、他調査と比較した結果について報告する。