抄録
高速道路ネットワークの進展に伴い、ドライバーは目的地までの経路を複数ルートから選択することが可能となってきた。そのため、分岐部であるジャンクションではドライバーにルート選択の判断をさせるための動的情報を提供する情報板をルート別に複数設置している。なかでも NEXCO 中日本東京支社管内では、シンボルと 16 文字 2 段表示可能なジャンクションの情報板(2 事象 JCT 情報板)が対象 JCT の 500m 及び 1km 予告標識の中間付近に 2 基設置されている。本研究では東名高速道路の下り線、御殿場 IC~御殿場 JCT 区間をドライビング・シミュレータで再現し、近接する 2 事象 JCT 情報板がドライバーに与える影響を、情報板の視認性、可読性の観点から検証した。