2018 年 4 巻 3 号 p. A_26-A_33
本研究では、細街路交通量をいくつかの区分に分けることで精度良く推計できる可能性を示すために、細街路交通量の調査方法(断面交通量、リンク交通密度、メッシュ交通密度)、交通量・交通密度の大きさ、路線種別(支線・細線)によって 13 区分で重回帰モデルを構築し、推計結果の比較を行った。その結果、交通量 600 台/h以上の細街路では断面交通量モデルを適用し、交通量 600 台/h以下の細街路ではメッシュ交通密度モデル適用することで相応の推計精度を得られることを明らかにした。これにより、細街路の空間的な広がりやアクセスやイグレスといった細街路の使われ方の違いを考慮して交通量を推計できる可能性がある。