交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
自転車のGPS データを用いた自転車通行経路の効率的な把握手法に関する研究
高橋 歩夢掛井 孝俊小林 寛尾崎 悠太
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2020 年 6 巻 2 号 p. A_254-A_259

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抄録

2012 11 月に発出された「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」や 2018 6 月に閣議決定された「自転車活用推進計画」において、自転車の利用実態の把握が自転車ネットワーク計画の策定を促進する上で重要であるとされている。自転車の利用実態のうち、自転車の通行経路を効率的に把握する手法としてスマートフォンを活用した調査があるが、常時観測には不向きという課題がある。 そこで、本研究では、コミュニティサイクルやシェアサイクル等の常時観測可能な GPS 位置情報データ等の情報通信技術の活用により、自転車の通行経路を把握するため、自転車の通行経路が把握可能な取得間隔の検討を行った。その結果、30 秒程度の取得間隔で GPS 位置情報を取得すれば、自転車の通行経路を把握できることが確認された。

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© 2020 一般社団法人 交通工学研究会
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