2020 年 6 巻 2 号 p. A_254-A_259
2012 年 11 月に発出された「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」や 2018 年 6 月に閣議決定された「自転車活用推進計画」において、自転車の利用実態の把握が自転車ネットワーク計画の策定を促進する上で重要であるとされている。自転車の利用実態のうち、自転車の通行経路を効率的に把握する手法としてスマートフォンを活用した調査があるが、常時観測には不向きという課題がある。 そこで、本研究では、コミュニティサイクルやシェアサイクル等の常時観測可能な GPS 位置情報データ等の情報通信技術の活用により、自転車の通行経路を把握するため、自転車の通行経路が把握可能な取得間隔の検討を行った。その結果、30 秒程度の取得間隔で GPS 位置情報を取得すれば、自転車の通行経路を把握できることが確認された。