主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 341-346
日本の道路の旅行速度は、特に一般道路において欧米先進国に比較して低い水準にあり、かつ国道、県道、市町村道等の間にあまり差異が見られない。本研究では、交通量の影響を無視しうる閑散時に着目し、信号交差点や規制速度、沿道の状況といった道路構造が及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。分析の結果、道路構造、交通運用が及ぼす影響に地域差はなく、各地域に共通して信号交差点密度や規制速度が与える影響が強いことを明らかにした。また、各地域の閑散時旅行速度の頻度分布の形状はこれら信号交差点密度や規制速度など、道路構造と交通運用に起因していることを示した。