交通工学研究発表会講演集
Online ISSN : 2760-2400
一般社団法人 交通工学研究会
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第 45 回 交通工学研究発表会
道路構造と交通運用に着目した閑散時旅行速度に関する地域間比較分析
井上 祥吾高橋 健一張 馨中村 英樹
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会議録・要旨集 認証あり

p. 341-346

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抄録

日本の道路の旅行速度は、特に一般道路において欧米先進国に比較して低い水準にあり、かつ国道、県道、市町村道等の間にあまり差異が見られない。本研究では、交通量の影響を無視しうる閑散時に着目し、信号交差点や規制速度、沿道の状況といった道路構造が及ぼす影響について明らかにすることを目的とする。分析の結果、道路構造、交通運用が及ぼす影響に地域差はなく、各地域に共通して信号交差点密度や規制速度が与える影響が強いことを明らかにした。また、各地域の閑散時旅行速度の頻度分布の形状はこれら信号交差点密度や規制速度など、道路構造と交通運用に起因していることを示した。

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