交通工学研究発表会講演集
Online ISSN : 2760-2400
一般社団法人 交通工学研究会
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第 45 回 交通工学研究発表会
右折専用現示を有する信号交差点における右折交通容量に関する実証分析
宮森 航希小根山 裕之柳原 正実
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会議録・要旨集 認証あり

p. 373-379

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抄録

信号交差点の設計において,右折交通容量はサイクル長や信号現示方式,各現示長の決定に重要な役割を果たす.現在,実務においては理論的に導かれた式を用いてその算定を行い照査値として用いているが,特に青丸現示表示後に右折専用現示が表示される状況を考慮した式の妥当性の検証は行われていない.本研究では,青信号の後に右折青矢印が表示される場合の交通容量算定モデルを対象として実データの観測に基づき検証を行い,算定式による交通容量の比較分析ならびに式を構成する種々の要素の比較分析を行った.その結果,飽和交通流率としてより実態を反映した実測値を用いて右折交通容量を算出しても,青丸現示中右折交通容量の算定値は実測値に比べて過大となり,右折矢現示中交通容量は実測値に比べて過小となる結果が明らかとなった.

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