主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 475-479
ロードキルは死傷や経済損失、生態系への影響を伴う深刻な社会問題である。特に北海道ではエゾシカとの衝突事故が増加し、効果的な対策が求められる。既存対策は、横断構造物といった野生動物対象としたものと警戒標識や路面標示など人間を対象としたものに大別される。前者は高コストで環境負荷が大きく、後者は低コストで導入可能である。しかし警戒標識の効果は限定的であり、路面標示効果の科学的根拠は十分でない。そこで本研究は、「シカ注意」路面標示の有効性を検証するため、ドライビングシミュレータを用い、反応時間実験と主観評価アンケートによる試験を実施した。その結果、路面標示の反応時間への影響は限定的であることが示唆された。本研究成果は、ロードキル防止に関する科学的根拠を提供し、低コストな対策手法の確立に寄与する。