近年地方部では乗用車普及と人口減少等のため、地域公共交通が衰退し様々な問題が生じている。一方で、公共交通を利用すると歩行量が多くなり、健康増進に繋がるという多くの研究がある。公共交通利用による医療費抑制額を算出する既存研究もあるが、自動車依存度が強い地方部での調査はほとんどみられない。そこで本研究では、自動車依存が強い福井県あわら市が運行するデマンド乗合タクシーによる医療費抑制効果を算出するため、あわら市民25名に対し14日間に渡る行動記録と歩数把握調査を実施した。その結果、年間1人あたり平均5,376円と算出された。歩数測定に際して家庭内歩数を含めるため、従来の歩数計に代わり、被験者に24時間スマートバンドの着用を求める新しい方法を採用した。