主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第45回交通工学研究発表会
回次: 45
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2025/08/06 - 2025/08/08
p. 94-101
本研究では、高速道路運転中の眠気を継続的に抑制する手法として、ドライバーの運転技術評価をリアルタイムでフィードバックする手法を考案し、その効果をドライビングシミュレータによる実験で検証した。具体的には、著者らの先行研究において有効性が確認された運転技術を評価し競争させるゲームにおいて、競争相手の設定が眠気や運転中の感情等に及ぼす影響を把握した。その結果、競争相手を過去の自分に設定した条件において最もポジティブ感情が喚起され、運転中の眠気が継続的に抑制されることが確認された。加えて、ドライバーが競争によるストレス等を抱くことなく、自己の努力や改善を前向きに捉える傾向が強まり、結果として達成感や運転スキルの成長の実感につながる可能性があることが明らかとなった。