本研究では、都市間高速道路における風況が追突事故発生リスクに及ぼす影響を、実観測データに基づき定量的に評価した。東名高速道路上り線約 83.7 km を対象に、2016~2024 年の交通事故、交通流、道路構造、気象観測データを 100m 区間・5 分単位で統合し、車両進行方向に対する相対風向と最大瞬間風速、車両占有率を用いたポアソン回帰モデルを構築した。分析の結果、右および右後方からの風は追突事故リスクと正の関連を示し、その影響は車両占有率が比較的低い条件でより顕著であった。これらの結果は、風速の閾値に基づく一律的な強風時対応に加え、相対風向と車両密度を考慮した事故リスクリスクに基づく交通安全マネジメントが有効である可能性を示唆する。