我が国の中山間地域では、移動手段の制約を背景として、自動車運転を継続せざるを得ない高齢者が生活している。このような背景のもと、中山間地域の日常生活を担う移動手段として超小型モビリティが注目されている。本研究では、中山間地域における最高速度 20km/h 未満の超小型モビリティ(低速ミニカー)の「利用実態」と「交通の安全と円滑への影響」について、実証実験を通じて分析した。結果、低速ミニカーの利用用途が多岐にわたることが確認された。さらに、交通が閑散とした状況においては、当該モビリティの走行による交通の混雑や悪影響を強く認識する利用者は限定的であることが示唆された。また、生活利便性の低下を防ぐ観点からは、走行エリアの一律な規制より、関係者への適切な利用ルールや振る舞いの周知が重要であると考えられる。