主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第46回交通工学研究発表会
回次: 46
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2026/08/04 - 2026/08/06
p. 81-86
近年、高齢者の移動支援を目的として、徒歩を補完する歩行系モビリティ(以下、PMV)の活用が期待されているが、PMVの地域実装を判断する際に必要となる走行環境やアクセス性を評価した研究は見当たらない。そこで本研究では、名古屋市における郊外市街地でのPMVの地域実装を念頭におき、バリアフリー基準に基づく歩道の通行可能性と生活施設へのアクセス性を定量的に評価した。分析の結果、既設歩道のうちPMVが安全に通行可能な条件を満たす区間は約40%であった。一方で、PMVの活用により、市営住宅等の居住集中地域から多様な施設へ到達可能となる地域を特定した。本成果は、既存インフラの制約を可視化するとともに、高齢者の自立的な移動を支える施策立案に資する知見を得た。