主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 151-155
2021 年 6 月に千葉県八街市で起きた事故を受け,小学生の通学路での事故対策が改めて課題として認識されるようになった.同年には全国で通学路の合同点検が実施され,76,404 箇所の対策必要箇所が抽出される一方,通学路に設置される横断歩道橋は老朽化による撤去が進み,今後は横断歩道を通学路指定する事例が増えると予想される.通学路のルール遵守徹底が必要であると考え,本研究では信号機付き横断歩道における小学生の横断挙動を調査した.その結果,大人が無理な横断をしない横断歩道においても子供は無理な横断をする横断歩道が存在することが明らかとなった.また,この違反挙動には,交通状況の誤判断のみでなく,集団での行動が優先される,注視が足りない,大人が違反している,といった,道路環境とは異なる要因が影響する可能性が示唆される.