交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
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第 42 回 交通工学研究発表会
自己実現シグナルに基づく交通情報提供方法のオンライン実験研究
江橋 恭士朗福田 大輔
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p. 143-150

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抄録

適切な交通情報の提供により交通流の改善を図る自律分散型交通管理のため、Iwase et al. は交通流の振動現象(ハンチング)を抑制する情報提供方式である “自己実現シグナル”の概念を提案した。さらに鵜飼・福田は、自己実現シグナルによるハンチング抑制効果を集団室内実験を通じて検証した。しかし、その実験は小規模でハンチング抑制効果を適切に分析するには不十分であった。そこで本研究では、より多数の被験者が参加するインタラクティブ・オンライン経路選択実験を実施し、自己実現シグナルによるハンチングの抑制効果を分析した。実験の結果、自己実現シグナルに基づく交通情報の散らばりが大きい場合においてハンチングの抑制効果が確認された。さらに、 Mixed Logit Model を用いて個人レベルでの情報遵守行動を統計分析し、その規定要因を明らかにした。

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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