主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 187-191
本研究では,通学路において歩行者がどこを注視し,どのように認知資源を配分しているのかを「路面状況」と「交通環境」に着目して,歩行者の視覚的注意に与える影響を評価することを目的として,実験条件を統制可能な実写VR環境における動画視聴実験を実施した.結果として,以下の3点が明らかとなった.1) 積雪と可動物のいずれかが負荷増となった場合,不動物AOIに配分可能な認知資源が相対的に減少した結果,不動物AOIの合計注視時間割合が減少する,2) 積雪と可動物が同時に負荷増となった場合,視覚的注意の働きが低下し,不動物AOIの合計注視時間割合が増加する,3) 不動物に対する交通安全意識はAOI分析の結果と整合的である