交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
会議情報

第 42 回 交通工学研究発表会
生体観測デバイスを用いた高速道路走行時の漫然運転に対する注意の解放効果分析
林 信吾白柳 洋俊倉内 慎也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 253-260

詳細
抄録

本研究では、高速道路走行時の注意の解放により、眠気の上昇が軽減し、安全運転に関わるパフォーマンスが改善するとの仮説を措定し、ドライビングシミュレーターを用いて同仮説を検証した。高速道路走行時は、進行方向遠前方に注意を維持しながら、単調な環境下を長時間運転する。そのため、ドライバーは馴化状態に陥り、眠気が上昇し、安全運転に関わる運転パフォーマンスが悪化する。馴化の緩和には、注意の解放が有効であり、本研究では、眠気上昇の軽減ならびに、安全運転に関わる運転パフォーマンスの改善に対する注意の解放効果を二重課題に基づき検討した。その結果、注意の解放により、眠気の上昇が軽減し、安全運転に関わる運転パフォーマンスが改善する、すなわち、仮説を支持する結果が得られた。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top