交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
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第 42 回 交通工学研究発表会
路面標示文字の視認距離と可読距離
永見 豊呉 敏古林 拓弥
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p. 289-294

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抄録

路面標示は運転者の視野の大部分を占めることから、メッセージの伝達に有効であり、法定外表示として様々な文字標示が敷設されている。筆者らは文字が立体的に見える 3D 文字標示の開発を進めており、その可読性の高さを特徴として挙げているが、通常の 2D 文字標示との定量的な比較は行っていない。そこで、本研究では、3D 標示を含めた路面標示の種類別の運転者視点による視認距離と可読距離の評価実験を行った。その結果、視認距離は路面標示の種類にあまり影響せず、60~70m の範囲であった。可読距離は路面標示の種類に影響し、3D 標示は 2D 標示と比べて 13~20m 遠くから可読出来ることが分かった。その要因は文字配置であり、縦書きよりも横書きで、かつ一文字の文字高が高い方が可読性が高い傾向にあることが分かった。

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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