交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
会議情報

第 42 回 交通工学研究発表会
無信号交差点における停止線の位置変更による一時停止率向上と速度抑制効果
川本 義海梅津 拓宇津 悠祐川村 一博鷲見 泰央
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 303-310

詳細
抄録

無信号交差点における交通事故抑止対策として、安全余裕のために停止線を交差点から大きく後退させる方法から、逆に停止線を交差点に近づけることで非優先側からの視認性及び安全意識を高める改善策を提案しその効果を検証した。具体的には、非優先側道路から優先側道路を見通しやすい位置に停止線を前進させるとともに横断歩道幅員を実効幅に適正化し、さらに停止線手前のカラー段差舗装により一時停止率向上と速度抑制を目指した。その結果、一時停止率は 4.2%から 9.3%へ最大 5.1%向上し、停止線手前の区間平均速度は 20.3km/h から 17.3km/h へ最大 3km/h 低下した。以上より、一時停止率向上と速度抑制に一定の効果を確認したとともに、同様の無信号交差点における事故抑止対策としての応用可能性を示唆した。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
前の記事 次の記事
feedback
Top