交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第42回交通工学研究発表会
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第 42 回 交通工学研究発表会
交通基盤整備の長期的影響評価のための都市経済分析: 浸水リスク増大による経済活動の空間分布変化
杉本 達哉高山 雄貴髙木 朗義
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p. 367-374

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抄録

本研究では,交通基盤整備の長期的影響評価に資する,浸水リスク増大による経済活動の空間分布(i.e., 人口分布,企業分布)変化を計測可能な都市経済分析手法の開発を目的とする.そのために,集積の経済を考慮した先行研究1)のモデルを基盤に,浸水リスクを考慮できるモデルを構築した.そして,実空間を対象とした分析で生じる大規模な数値計算を可能とするポテンシャル関数がモデルに存在することを示した.加えて,実空間での分析を可能とする系統的なパラメータ設定方法を提示した.さらに,金沢都市雇用圏を対象に,浸水リスク増大に関する反実仮想実験を実施した.そして,その結果がモデルの特徴を反映していることを確認し,整理した浸水区域人口変化から,浸水被害軽減策を考察した.

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© 2022 一般社団法人 交通工学研究会
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