主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 615-621
自動運転車両の実用化によって交通の安全性や円滑性の向上が期待されている。しかし、従来車との混在や既存公共交通との干渉で、交通流の円滑性の低下も懸念される。そこで本研究では実際の道路ネットワークを対象に、現況の交通流を再現したミクロ交通シミュレーションモデルを構築し、自動運転車両の普及に伴なう従来車との混在を再現し、混在率と運転挙動パラメータの設定値を変えることで、交通流の円滑性についての分析を行った。その結果、自動運転車両の混在率が大きくなるにしたがって、ネットワーク全体では円滑性が向上することが分かった。車種別では、バスは混在率が半分程度の時に円滑性が最も向上し、路面電車は混在率が大きくなるにしたがって円滑性が低下することが示された。