主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第42回交通工学研究発表会
回次: 42
開催地: 早稲田大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2022/08/09 - 2022/08/10
p. 637-643
ドライバが不在化する自動運転車が普及すると,歩行者は車の行動意図を読み取りにくくなることが懸念される.本研究では,無信号横断歩道において歩行者に接近車の意図を伝える情報提示の効果を検証することを試みた.情報提示として,歩行者に横断を促す「アイコン」,減速を表す「フロントブレーキランプ」,双方向のコミュニケーションを考慮した「視線に応じたアイコン」を比較した.Unity を用いて仮想現実(VR)内の接近車に情報を表示させた.VR を用いて,14 名の実験参加者による実験を実施し,情報提示条件別に接近車の減速認知と横断判断を評価した.フロントブレーキランプを表示することで接近車の減速認知時間が早まった.視線に応じたアイコンでは,フロントブレーキランプと併用することに横断判断が早まった.