抄録
日本の多くの地域では、古くから土地利用がおこなわれ、それに応じた交通路としての道路が形成されてきた。そのような道路に対し、後から整備された幹線道路が交差して形成される交差点は、既存の道路や土地区画の形状に影響を受けるため、交差角度が鋭角になったり、交差点面積が大きくなったり、交差点形状が複雑になったりといった、一般に交通事故が発生しやすい交差点構造になることが推測される。本研究では滋賀県、京都府の直轄国道を対象に、交差点構造と交通事故発生状況に対する交差点の道路形成順序の影響について分析をおこなった。その結果、道路形成順序と過去の土地利用が交差点の交差角度、交差点面積、停止線セットバック距離といった交差点構造に影響を及ぼし、それが交通事故発生状況に影響を及ぼしていることが示された。