抄録
我が国での交通事故対策の検討においては、国道や都道府県道等の幹線道路では事故率等に基づいて事故危険箇所を指定し、集中的な対策を実施することで交通事故の削減に大きく寄与してきている。一方、全国道路・街路交通情勢調査の対象外である市町村道においては、客観的データに基づく事故危険箇所の抽出と計画的な交通事故対策はほとんど行われておらず、交通事故の削減が幹線道路ほど進んでいないのが現状である。ここでは、この課題解決に向け、デジタル道路地図データと交通事故データとを組み合わせ、市町村道を含む一般道路での事故多発交差点を抽出し分類するための実用的方法を提案するとともに、千葉県での 5 年間の交通事故データを用いたケーススタディにより、その手法の交通事故対策検討における有用性を確認した。