交通工学研究発表会論文集
Online ISSN : 2758-3635
第43回交通工学研究発表会
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第 43 回 交通工学研究発表会
千葉県内のゾーン 30 規制開始前後の交通事故比較
新井 棟大萩田 賢司森 健二矢野 伸裕木平 真
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会議録・要旨集 認証あり

p. 63-67

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抄録

生活道路の安全対策として、ある区域一帯に最高速度 30km/h の速度規制を実施する「ゾーン 30」が積極的に設置されている。このゾーン 30 は、域内の通過交通を抑制する効果や、車両の走行速度を低下させる効果があり、この結果事故リスクを低減することが多くの研究で示されている。一方で、事故リスクへの影響については、効果の時間的変化など知られていないことも多い。本稿では、この効果を分析するため、ゾーン 30 の位置データを用いて事故と紐づけを行い、事故の発生日とゾーンの設置日を比較できるようにすることによって、ゾーン設置前後における事故件数の詳細な変化を示した。その結果、ゾーン 30 は特に重傷・死亡事故の抑制に強い効果があること、またその効果は規制開始直後が最も強く、徐々に低減していくことが明らかになった。

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© 2023 一般社団法人 交通工学研究会
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