主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 142-148
国土交通省は、令和 6 年度以降の通学路について、小学校周辺を面的に捉えた交通安全対策を促進し、「小学校周辺はこどもの安全が第一」という意識の醸成を図ることを掲げている。ここで、面的な対策を促進していくためには、小学校周辺の交通事故特性を把握することが重要である。そこで、本研究では、一般的にスクールゾーンの対象範囲とされる小学校から半径 500m 内を「市街地型」、「郊外型」、「地方型」の 3 地域に類型化し、地域間で交通事故特性を比較した。その結果、「市街地型」や「郊外型」は交通事故の発生危険性が高い一方で、『右左折』や『後退』のような低速で運転中の事故が多く重大事故の割合が低いことを、「地方型」は交通事故の発生危険性が低い一方で、『直進等速』のような高速で運転中の事故が多く重大事故の割合が高いことを明らかにした。