千葉県八街市の小学 2 年生 34 名を対象として、「保護者も日常的に子供を教育できるようにする」ことも目指して「親子交通安全教室」が実施された。体育館に仮設された横断歩道における 2 回の模擬横断の前後に、担任教員および保護者が安全な横断方法を指導、教育した。本研究では、模擬横断時のビデオ観測とオンラインアンケートに基づき、この教育効果を評価、分析した。模擬横断時の各方向の平均確認回数は教育前後で統計的に有意に増加した。平均確認時間は、右方が有意に減少したものの、左・後方は右方確認時間に接近し、各方向確認時間の均等度が高まった。オンラインアンケートの安全教育への評価については約 7 割の児童が「たのしかった」、安全教育の理解については 9 割以上の児童が「わかった」と回答した。