主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 35-40
単路部の渋滞発生後交通容量が渋滞発生時容量に比べて低いことはよく知られている。本稿では、ドライバーが等車間時間を維持するように追従走行すると仮定した場合、速度低下時に車長相当分の長さを走行するのに必要な時間(車長時間)が増加するために車頭時間が増加し、流率も低下することが自然に導かれることを簡単な計算をもとに述べる。また希望速度と希望車間時間を実現するように走行すると仮定した追従挙動モデルを構築する。希望車間時間項のみ有効とした交通流シミュレーションでは、先頭車の減速による減速波面の上流断面と下流断面での流率を比較すると下流断面での流率が小さくなることが確認された。また希望速度項も有効としたシミュレーションにより、希望速度項の影響が大きいときに下流流率の低下が見られないことにも言及する。