主催: 一般社団法人 交通工学研究会
会議名: 第44回交通工学研究発表会
回次: 44
開催地: 日本大学(東京都)・オンライン同時配信
開催日: 2024/08/07 - 2024/08/08
p. 364-369
近年、自転車の安全な利用に寄与する法律が順次改正されており、自転車関連事故件数も減少傾向となっているものの、依然として他先進国と比較して自転車乗用中の死亡事故割合が高いことが課題であるといえる。本研究では、交通事故オープンデータから自転車関連事故を抽出し、全交通事故との比較や自転車当事者の特徴を整理したうえで、アソシエーション分析を用いて、自転車関連事故の起こりやすい条件を明示した。その結果、自転車関連の死亡事故については、信号がない場所での自転車当事者が 65 歳以上であること、対歩行者事故については、単路かつ信号機がない場所での自転車当事者が 24 歳以下かつ衝突部位が前方であること、単独事故については、単路かつ信号機がない場所での自転車当事者が 65 歳以上であること、等の特性を示した。