本研究では、福井県嶺南地域の主要都市である敦賀市に導入された、つるがシェアサイクルの GPS による滞留場所のデータと敦賀市内の観光地や店舗の重ね合わせにより、利用者の回遊行動の実態を整理した。その結果、敦賀市街での広域的なエリアで多くの滞留が確認できた。また、利用者を対象としたアンケート調査を行い、つるがシェアサイクルのリピート意向の要因分析を行った。その結果、つるがシェアサイクルサービス全体の満足度が最も影響を与えていることが明らかとなった。また、つるがシェアサイクルの満足度の要因分析をみると、「自転車のメンテナンス状況」、「登録手続きのしやすさ」、「ポートの数・設置場所」、「営業時間」、「自転車の電動アシスト機能」、「利用料金」が影響を与えていることが明らかになった。