新型コロナウイルス感染症の拡大は、我が国の経済や国民生活に甚大な影響をもたらした。首都高速道路においても、外出の自粛等によって交通状況に大きな変化が生じた。そこで、本稿では、コロナ禍前後の交通量や渋滞状況を整理したうえで、2021 年に実施した交通起終点調査(OD 調査)の結果を用いて、コロナ禍が与えた首都高速道路の利用状況への影響を考察する。その結果、コロナ禍により交通量は大きく減少したものの、都心方向への交通需要は残存しており、一部区間において渋滞が発生していたことを確認した。また、在宅勤務制度の導入や、飲食店の利用頻度の減少といった生活様式の変化により、車種別交通量や交通目的比率、利用時間帯等に影響が及んだことが明らかとなった。