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FEATURE 02
宮崎ブランドを輝かす残留農薬検査システム 超臨界流体抽出分離装置で初めての安全チェック
国立研究開発法人科学技術振興機構
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2015 年 2015 巻 11 号 p. 8-11

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抄録
農業王国を誇る宮崎県が、このところの国内市場の縮小、貿易自由化による国際競争に挑もうと、独自のブランド戦略に打って出た。鮮度を落とさず、コストをかけず、短時間で残留農薬を調べ、消費者に届く前に安全を確認し、安心して消費してもらおうというのだ。JSTの研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)のチームリーダーで九州大学の馬場健史教授(元:大阪大学)と、宮崎県総合農業試験場の安藤孝部長らが開発し、この画期的な検査システムの普及促進を全国に呼びかけた。食の安全・安心だけでなく、ゆくゆくはおいしさや機能性などの測定もでき、医療、製薬、化学工業などさまざまな分野への応用も見込まれる。究極の先端計測の成果が、新たな産業を生み出す日も遠くはない。
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© 2015 国立研究開発法人科学技術振興機構
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