2021 年 2021 巻 7 号 p. 4-7
世界では年間約3000万トンのプラスチックごみが環境に流出し、そのうち200万トン前後が海に流れ出て、海洋プラスチックになっているとされる。生態系への悪影響が懸念されるが、海洋中の拡散経路や正確な浮遊量は不明なままだった。海洋プラスチックごみの主要な発生源の1つとされるタイと共同で、その実態解明に挑むのは、九州大学応用力学研究所附属大気海洋環境研究センターの磯辺篤彦教授だ。科学的な根拠に基づき、現地の人々も納得できるごみ削減に向けた政策の立案を目指す。