脳卒中
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症例報告
乳児期に発症した破裂AVMの1例
新田 勇介栗田 浩樹宮崎 寛塩川 芳昭
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2011 年 33 巻 1 号 p. 135-139

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抄録

症例は3カ月の男児.くも膜下出血で発症し,術前の画像診断では部分血栓化脳動脈瘤が疑われ,再出血予防のため亜急性期に脳動脈瘤摘出術を施行した.病理診断は脳動静脈奇形(arteriovenous malformation; AVM)であり,術前・術中診断との乖離を認めた.術後検査でAVMは全摘出されており,病状も安定していたため術後10日目で軽快退院となった.小児出血性脳血管障害においてAVMによるくも膜下出血発症は,脳動脈瘤によるものより頻度は高いが,新生児期・乳児期に発症する例は非常に少ない.AVMは動静脈シャントを伴わなかったため比較的安全に摘出可能であった。術前の画像診断で動脈瘤と考えられてもAVMも鑑別診断の一つに挙げられる.

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© 2011 日本脳卒中学会
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