脳卒中
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原著
急性期脳梗塞患者における段階的ベッドアップ負荷を含む離床の影響
國枝 洋太三木 啓嗣松本 徹小島 昌人足立 智英星野 晴彦
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2015 年 37 巻 3 号 p. 149-151

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抄録
要旨:【目的】急性期脳梗塞患者において段階的ベッドアップを含む当院での離床が,収縮期血圧変化と離床中の有害事象出現にどのような影響を及ぼすか検討した.【方法】当院の離床コースで安静度の拡大を図った急性期脳梗塞患者132 名を対象とした.離床コースに含まれる30 度および45度ベッドアップ,端座位・立位・歩行,車椅子乗車時の収縮期血圧変化と離床中に中止基準を満たし継続困難となった症例を診療録より後方視的に調査した.【結果】離床時の収縮期血圧変化で有意な低下を示したのは,端座位・立位・歩行における端座位直後および立位時,車椅子乗車時における5 分後,15 分後であった.離床の中止は2 例(1.5%)で認め,うち神経症候増悪例は1 例(0.8%)のみだった.【結論】急性期脳梗塞患者において下肢を下垂する肢位では,血流動態に変化を起こす可能性があり,自覚症状や他覚所見に十分注意して離床を進めることが重要である.
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© 2015 日本脳卒中学会
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