脳卒中
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症例報告
右中大脳動脈分岐部動脈瘤破裂によるくも膜下出血と右被殼出血をほぼ同時に発症した1 例
木村 誠吾黒岩 輝壮玉置 亮小川 大二萬野 理谷口 博克
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2019 年 41 巻 5 号 p. 385-389

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抄録

要旨:【目的】脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血に脳内出血を合併した症例はしばしば経験されるが,脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血とそれに連続しない脳出血を同時に発症することはまれである.我々は右中大脳動脈分岐部脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血と,それに連続しない右被殼出血を同時に発症した1 例を経験したので報告する.【症例】78 歳女性.突然右後頭部痛を訴え倒れ込んだため救急搬送された.搬入時,JCS3,右共同偏視,構音障害,左上下肢不全麻痺を認めた.頭部CT で,右被殻出血およびくも膜下出血を認めた.頭部CTA で,両側中大脳動脈分岐部に脳動脈瘤を認めたが,右中大脳動脈分岐部動脈瘤と右被殻出血に連続性を認めなかった.入院翌日コイル塞栓術を施行し,第9 病日に内視鏡下血腫除去術を施行した.【結論】脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血とそれに連続しない脳出血が同時に発症することはまれであり,今後の症例報告が期待される.

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© 2019 日本脳卒中学会
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