2024 年 46 巻 3 号 p. 263-268
症例は74歳男性.血圧低下を伴う心室頻拍発作のため前医に搬送され,アブレーション目的に当院循環器内科へ紹介された.アブレーションは局所麻酔下に実施され,カテーテルを経動脈的に左室内に挿入した直後に失語が出現し,当科紹介となった.脳血管撮影を実施したところ,左中大脳動脈M1 distalの閉塞を認めた.Combined techniqueによる血栓回収術を実施し,1 passでthrombolysis in cerebral infarction (TICI) Grade 3の再開通を得た.術直後より症状は改善した.塞栓子の病理所見はフィブリン血栓で,その後実施した経食道心エコーおいて,大動脈弓部に可動性のあるプラークを認めた.左室内膜アブレーションに際しては,アクセスルートの評価を含めた脳卒中リスクについて,循環器内科との共有と連携が重要であると考える.