2025 年 47 巻 2 号 p. 86-91
【背景および目的】未破裂後交通動脈瘤に対して,neurosurgical treatment(NST)とendovascular treatment(EVT)を比較したevidence levelの高い試験はない.治療法の選択にあたり,時間的コスト,合併症,再発を考慮した後方視的検討を行った.【方法】2009年7月から2023月11月までの未破裂後交通動脈瘤55例(NST 38例:EVT 17例)を対象に,手術時間,合併症,再発を検討した.【結果】手術時間はNST 209分,EVT 135分で有意差を認めた.合併症は,NST 2例,EVT 0例で有意差は認めなかった.再発はNST 0例,EVT 3例(後交通動脈がdomeより分岐)で有意差を認めた.【結論】NST治療は手術時間は長くなるが,合併症は同等で,再発に関しEVTより優れていた.分岐を考慮した治療選択が必要である.