2025 年 47 巻 3 号 p. 151-157
幼少期の脳神経外科手術に関連した若年性cerebral amyloid angiopathyが原因と思われる脳葉型出血を発症した2例においてアミロイドβとタウの集積をPETにて検出した.症例1は40歳台,男性.9歳時に交通事故で左前頭頭頂葉の急性硬膜下血腫に対して開頭手術が施行された.その35年後,痙攣発作で発症し開頭部直下に脳葉型出血を認め保存的に加療された.アミロイドPETでは両側大脳皮質に軽度の集積を認め,タウPETでは大脳皮質での明らかな集積は認められなかった.症例2は40歳台,男性.生後5カ月で左前頭葉の開頭手術を受けた.その38年後,右片麻痺と失語症で発症し開頭部直下に不整形の脳葉型出血を認めた.アミロイドPETでは両側大脳皮質に強い集積を認め,タウPETでは側頭葉内側に軽度の集積を認めた.