脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

熱海伊東医療圏におけるLVO予測 prehospital scale(FACE2AD)を用いた stroke bypass 型機械的血栓回収体制の有効性
望月 悠一杉浦 誠中谷 幸太郎丹羽 章浩金 吉秀中村 彰一川俣 貴一
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 10831

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

要旨:【背景】熱海伊東医療圏では,mechanical thrombectomy(MT)症例の転送率が66.7%であったため,2018年9月から,FACE2ADが3点以上の症例はMT可能な施設へ直接搬送とする stroke bypass 型機械的血栓回収体制(AISB)が導入された.【対象および方法】(1)2015年6月~2020年4月の期間に救急搬送後血栓回収を行った,AISB導入前後の49例を比較した.(2)2018年9月~2020年4月の期間にAISB搬送された54例を解析した.【結果】(1)転送率は66.7%から27.3%(P=0.03)へ有意に低下していた.(2)FACE2AD が3点以上の症例におけるLVO陽性的中率は55%であり,MT 施設への搬送増加は平均1.28件/月であった.【結論】AISBはMT症例の転送率を有意に低下させ,搬送増加は許容範囲内と考えられた.

著者関連情報
© 2021 日本脳卒中学会
feedback
Top