脳卒中
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短期間にダイナミックな形態変化を来したcarotid webに対する頚動脈ステント留置術
佐々木 康介 佐藤 和彦本間 博丸谷 宏佐藤 和彦園田 順彦
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ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11283

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抄録

67歳男性.2年前に塞栓源不明の脳梗塞の診断となりアスピリン内服で再発予防をしていた.今回構音障害で発症し,右前頭葉に新規脳梗塞を認めた.CT angiogram (CTA)で右内頚動脈起始部にcarotid web (CW)を認め,CWによる脳塞栓症と診断した.経過中,CWの急速な形態変化と脳梗塞再発を来し,抗血小板薬2剤併用療法の上で頚動脈ステント留置術を施行した.抗血小板療法下に2年間脳梗塞の再発がないCWにおいても短期間にダイナミックな形態変化を来して脳梗塞を再発し得るため,CTAでの密な画像フォローを行い,変化を認めた場合には速やかな血行再建術を行う必要がある.

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