脳卒中
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眼動脈狭窄が発症の要因と考えられた Amaurosis Fugax の3例
谷中 清之能勢 忠男牧 豊能勢 晴美小林 栄喜
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1989 年 11 巻 3 号 p. 242-246

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抄録
Amaurosis fugax は, 臨床的に, 内頚動脈病変の存在の可能性を示唆する徴候としてとらえられている.我々は, 内頚動脈病変が著明でなく, むしろ, 眼動脈病変が, その発症の要因と考えられたamaurosis fugax の3例を経験した.うち2例は血管造影上, 眼動脈が有意に狭窄し, 他の1例は, 眼動脈が起始部で閉塞していた.眼動脈狭窄が発症の要因と考えられた症例の報告は, 過去に2例のみであり, 極めてまれな症例と思われる.amaurosis fugaxの発症機構に関して, 文献的検討例も加えて報告する.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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