脳卒中
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脳卒中急性期における血漿3-methoxy-4-hydroxy-phenylethyleneglycolの変動
東 邦彦畑 隆志坂井 文彦神田 直田崎 義昭
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1989 年 11 巻 4 号 p. 366-372

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抄録
脳出血47例ならびに脳梗塞54例の急性期の患者を対象に血漿3-methoxy-4-hydroxy-phenylethyleneglycol (MHPG) を測定し, その変動を観察した.発症72時間以内の急性期の血漿MHPGの平均値は脳出血7.3±0.5ng/ml, 脳梗塞6.8±0.5ng/mlであり健常対照者 (3.7±0.3ng/ml) に比べて有意に高値を示した (それぞれp<0.001).脳出血では血腫の大きい例や生命予後の不良例で血漿MHPGは有意に高値を示し, 経時的にみると急性期以後減少した.脳梗塞においては脳塞栓症が脳血栓症に比し, 皮質枝領域梗塞が穿通枝領域梗塞に比し有意に高値を示し, さらに大梗塞, 死亡例では中・小梗塞, 生存例より有意に高かった.また脳梗塞・脳出血ともに内頚静脈血が動脈血より高値を示す例が多かったが, その差は有意に達しなかった.以上, 脳出血・脳梗塞急性期において, 血漿MHPGが高値を示し, 中枢神経系noradrenaline系活動の充進を伴う可能性が示唆された.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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