脳卒中
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頸動脈病変におけるプラークスコアの意義
半田 伸夫伊藤 泰司角田 亘高橋 大介寺崎 泰和南浦 史子高木 敬文大山 直紀大澤 紀之福永 隆三
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2002 年 24 巻 4 号 p. 408-413

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抄録
頸動脈病変を超音波法にて評価することの意義を,既報のガイドラインの指標であるmax-IMTとプラークスコアの2つを比較することで検討した.214名の追跡調査では頸動脈病変が高度のものほど虚血性脳血管障害発症頻度が高かった.1,851名の断面調査では頸動脈病変は虚血性脳血管障害,特にアテローム血栓性脳梗塞およびTIAとの関係が深かった.また虚血性心疾患においても頸動脈病変がリスクの指標となった.頸動脈病変は頸動脈洞に最も多く認められ,ついで総頸動脈,内頸動脈の順であったが,内頸動脈の病変は大きなプラークになることが多かった.頸動脈病変の指標としてはmax-IMTもプラークスコアもいずれも有用な指標であった.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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