脳卒中
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Microbleedsの有無による初回症候性脳出血患者の臨床的特徴
佐藤 美佳長田 乾鈴木 明文師井 淳太佐々木 正弘中瀬 泰然大楽 英明
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2005 年 27 巻 2 号 p. 299-303

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抄録

初回症候性脳出血患者のMicrobleeds(MB)の有無で,臨床所見や画像所見の相違について検討した.174例中,MB陽性例は65.5%で,皮質・皮質下(39.6%)に最も多く認められた.MB陽性/陰性群の比較検討では,年齢,性差,高血圧,糖尿病,高脂血症,入院時血圧,入院時および退院時のJapan Stroke Scale,血腫量には有意差がなかった.MB陽性群では,抗血栓薬の内服,ラクナ梗塞数,Leuko-araiosis(LA)の重症度が有意に高値であった.ロジスティック解析では,LA重症度がオッズ比2.20でMBに対する独立した因子であった.今回の結果よりMBはラクナ梗塞,特にLAと関連が深いと考えられた.また,MB陽性群で抗血栓薬の内服が高率だったことから,抗血栓薬投与前にMBやLAを評価することで,抗血栓薬内服中の出血のリスクを軽減できる可能性が示唆された.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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