脳卒中
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7. 脳卒中と自律神経機能
後藤 文男
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1981 年 3 巻 2 号 p. 100-102

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抄録

脳血管障害急性期には広汎な脳循環代謝障害と共に多彩な自律神経症状を示すが, 演者らは脳循環の調節に神経性因子が重要な役割を果すことを明らかにすると共に, 脳卒中急性期には自律神経機能異常を中核とする病態生理学的悪循環が形成されている可能性を指摘し, 第5回日本脳卒中学総会特別講演において発表した.
そこで今回は, 本症における自律神経機能を系統的に時間的経過を含めて検討し, これらとCT所見の推移を対比すると共に, 各種臨床所見および脳循環のautoregulationと自律神経機能の関係についても解明を試みた.
以上, 脳血管障害患者においては, 自律神経機能異常と脳病変, 臨床所見脳循環 autoregulation 障害との間に密接な関係の存在することを明らかにした.これらの成績は, 前回特別講演で推論した自律神経機能異常を中核とする病態生理学的悪循環の一環を解明したものと考えられる.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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