脳卒中
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2. 近年の生活環境の変化と脳卒中の動向
小町 喜男嶋本 喬飯田 稔小西 正光
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1981 年 3 巻 2 号 p. 82-85

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抄録

わが国の脳卒中は漸次減少傾向をみせている.病型別および5歳階級別にみた年齢別の死亡率では, 脳出血は45歳以上の各年齢階層に死亡率の減少が明確に認められる.脳梗塞は60歳以上の各年齢階層に死亡率の増加がみられる.このようなわが国の脳卒中の病型変化が, 近年の生活環境の変化といかなる関係にあるかを明らかにすることは, 今後のわが国の脳卒中対策を考える上で重要である.しかし, このことを十分に行うためには, 以前からわが国に多発した脳卒中の発生要因を分析し, わが国の脳卒中の原点ともいうべきものを明らかにしておく必要がある.この原点を明確に把握した上で, 近年の生活環境の都市化が, 脳卒中の発症にいかなる影響を与えたかを検討する必要がある.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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