脳卒中
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高血圧性脳出血の脳循環
とくに半球平均血流量と運動機能に関して
黒田 清司遠藤 英雄金谷 春之
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1982 年 4 巻 2 号 p. 119-126

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抄録

高血圧性脳出血のうち被殻部出血において, Xe 133内頚動脈内注入法を用いて脳循環を測定し, 主としてその半球平均血流量 (MCBF) と運動機能を中心として種々の検討を行なった.
MCBFは発作後1年以内においては, どの時期においても約30ml/100g/min.前後の低値を示した.個々の症例におけるMCBFの経時的変化をみると, 大半は長期にわたり低値を示し, 血腫量による差を認めなかった.しかし, 小血腫例の中には短期間にMCBFの回復を示すものもみられた.発作後3ヵ月以内の症例においては, 血腫量が大きい程MCBFが低値を示す傾向がみられた.
運動機能障害とMCBFの関係は, 上下肢共に麻痺の程度が強いもの程MCBFが低値を示す傾向がみられた.CT上の内包後脚圧迫型と破壊型の間にはMCBFの回復において差がみられるが, そのことと運動機能の改善との間には一定の関連性はみられなかった.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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