ウイルス
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「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」の現況と展望
岡本 仁子永井 美之
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2007 年 57 巻 2 号 p. 207-215

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抄録
 文部科学省(文科省)「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」(以下,プログラム)のもとに,わが国の大学,研究機関が,それぞれに二国間(bilateral)協力という形で,相手国の研究機関に,わが国の研究者と事務職が常駐し,長期にわたり共同研究を実施するための研究拠点を設置することを骨子とするプロジェクトが2005年に始まった.これまでに,6大学,2研究機関の参加のもとに,6か国に計10の共同研究拠点が発足した.全く新しいコンセプトの国際連携で,その意義も大きい.しかし,簡単には中止することはできず,かつ,すでに,様々な困難を経験してみると,実にエネルギーの要る「壮大な実験」を始めたものだ,とつくづく感じる.ここでは,本学会員皆様からのご教示をいただくことを願って,「プログラム」の進捗状況と当面の課題を紹介したい.
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© 2007 日本ウイルス学会
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