ウイルス
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平成20年杉浦賞論文
ウイルス粒子形成機構の電子顕微鏡解析
野田 岳志
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2009 年 59 巻 1 号 p. 99-106

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抄録
 ウイルスゲノムやタンパク質がシステマチックに集合しウイルス粒子が形成される際には,ウイルス因子や感染細胞の構造に劇的な変化が生じる.そのメカニズムを理解するためには,電子顕微鏡を用いた微細構造解析が欠かせない.私たちはこれまで,エボラウイルスおよびインフルエンザウイルスの粒子形成機構に関する電子顕微鏡解析を行ってきた.エボラウイルスに関してはウイルス粒子形成過程における個々のウイルスタンパク質の役割を,インフルエンザウイルスに関しては分節化ゲノムのパッケージング機構の一端を明らかにした.
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© 2009 日本ウイルス学会
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