抄録
神戸大学では平成19年から文部科学省の「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」(平成22年から「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(J-GRID)」により,インドネシア共和国(以下インドネシア)アイルランガ大学熱帯病研究所に海外研究拠点を設置し,日本人教員が常駐してインフルエンザ,ウイルス肝炎,デング熱等に関する共同研究を実施している.また,平成21年から科学技術振興機構(JST)/国際協力機構(JICA)の「地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)」により,インドネシア大学医学部に日本人教員が常駐し,同大学及びアイルランガ大学と抗C型肝炎ウイルス(HCV)物質の同定及びHCVならびにデングワクチンに関する共同研究を実施している.本稿では,神戸大学インドネシア拠点形成に至る経緯を振り返り,J-GRID及びSATREPSの各研究課題について,その取り組みと主な成果について紹介する.